Skype(スカイプ)の技術
Skype(スカイプ)の技術
音声符号化にGIPS(Global IP Sounds)を使用し、バッファの最適化による高音質化が図られている。
通話の流れは次のようになる。
Skype(スカイプ)をダウンロードすると、Skype(スカイプ)サーバーに登録され、デジタル証明書が発行される。
次にログインしたときには、ログインしているノードのリストのサーバーであるスーパーノードに接続される。
ノードのIPアドレスをスーパーノードから取得し、ノード同士で直接通信が可能となる。
ファイアウォールの内側からの通信の場合、常にパケットを送信している。また、両方がファイアウォールの内側にいるときは、グローバル・アドレスを持つ第三者のマシンで中継する。
このことにより、複雑な設定無しの通信を可能にしている。
スーパーノードには、第三者のパーソナルコンピュータを利用している。ログインしているノードのリストを常に更新するために、次のようなものの中から自動で選ばれる。
グローバル・アドレスを持つ。
高速回線で接続されている。
CPU性能が高く、RAMの容量が多い。
Skype(スカイプ)の使用時間が長い。
スーパーノードに割り当てられるパーソナルコンピュータは随時変更されていき、スーパーノードの負荷が高まった場合は新たに他のコンピュータに対してもスーパーノードが追加割り当てされる仕組みになっている。
このような仕組みでサーバ機能を分散化し、段階的なネットワークの拡張、障害の局在化が図られている。Skype(スカイプ)社にとっては低コスト化の意味もあり、自社で持っているサーバはソフトウェア配布用の数台のみである。
Skype(スカイプ)利用者の姿
2005年10月にユーザー有志による調査グループSRコンサルティングによりSkype(スカイプ)ユーザーおよそ400万人分のユーザープロファイルの解析調査が行われた。これらの調査結果はMathaba.netとSkype(スカイプ) Journalに掲載されており、以下のごとくなっている。
平均年齢: 29.7歳
全ユーザーの46%はヨーロッパに住んでいる。しかし、最も多くのSkype(スカイプ)ユーザーを抱えている国はブラジルと中国(台湾を除く)であり、全Skype(スカイプ)ユーザーの内の8.1%をそれぞれ占めている。なお、日本は全体の4.3%を占め、アメリカ合衆国(7.0%)、台湾(5.8%)、フランス(5.3%)、ドイツ(5.0%)、ポーランド(4.5%)に次ぎ、国別のユーザー数で8番目となっている。
半数以上のユーザーはプロフィール内で性別を明らかにしていないため、性別の内訳などについては判然としない。
Skype(スカイプ)に警戒する国々
国によっては、様々な事情により、Skype(スカイプ)の利用に幾つかの制限を設ける動きがある。これらは、主に経済的な事情や国家・企業の防衛的な目的によるものである。
トラフィック増大に対する懸念・批判
ネットワークインフラただ乗り論争をあわせて参照のこと
Skype(スカイプ)は、GyaOなどの動画配信サービスとあわせ、インフラに対して対価を支払うことなくインターネット上でトラフィック(帯域)を占有し事業を展開していることをNTTをはじめとするインフラ事業者から問題視されており、インフラ事業者に対して対価を支払うべきではないか、と、批判を浴びている。特にSkype(スカイプ)については、2006年1月にNTTの社長が特に名を挙げて懸念を示している。(参考: ネットワーク・インフラ“ただ乗り論”再燃,NTT和田社長が懸念 {2006年1月18日})
批判がある一方で反論も多く、この「インフラただ乗り論争」全般についての結論は出ていない。
Skype(スカイプ)については、同様に批判が行われている動画配信などの数十Mbpsから数Mbps単位で帯域を使用するサービスに比べ、少なくとも現状のプログラムでは、ビデオ通話機能を利用した場合の通話時でも一時的に数百Kbps単位で帯域を使用するサービスに過ぎず、利用者数の差を勘案してなお、通信量は微々たるものであり、批判するに値しないのではないか、という声も少なくない。
また、先に述べたようにSkype(スカイプ)は長距離電話事業を抱える各国の電話事業社から収益面に打撃を与える脅威とみなされており、国内の都道府県間通信や国際電話といった長距離通信事業を収益源とするNTTコミュニケーションズを傘下に抱えるNTTによるSkype(スカイプ)批判は、日本における同様の事例とみなす向きもある。
Skype(スカイプ)携帯とは
Skype(スカイプ)を利用するにあたってコンピュータを必要としないシステムが幾つか発表されている。モトローラは初期からSkype(スカイプ)社といわゆる「Skype(スカイプ)携帯」の共同開発にあたっており、WiFiを利用したSkype(スカイプ)携帯電話CN620 WiFiを発売すると発表されている(時期は未定)。日本においても、ウィルコムが開発した多機能PHS、W-ZERO3のSkype(スカイプ)対応などが注目を集めた。
Skype(スカイプ)の歴史
各Skype(スカイプ)は特に注意がない限り、Windows版である。特に重要と思われる版についてはボールドとなっている。
2003年
ニコラス・センストロムとヤヌス・フリスにより、"グローバル P2P テレフォニー カンパニー(世界規模のP2P電話事業者)"としてSkype(スカイプ)社設立。
4月 Skype(スカイプ).comとSkype(スカイプ).netがレジストラに登録された。
8月29日 Skype(スカイプ)初のパブリックβ版がリリースされた。
2004年
6月 Skype(スカイプ) 0.98β(ver.0.98.0.28)がベータリリースされる。Skype(スカイプ)Outを初めて搭載。
7月 Windows版でSkype(スカイプ) 1.0がリリースされた。
10月 日本国内においてライブドアにより「livedoor Skype(スカイプ)」ソフトウェアが配布開始された。
10月20日 「オンラインのユーザ」の数が初めて瞬間的に100万人を超えた。
2005年
1月 日本国内においてバッファローにより「BUFFALO -Skype(スカイプ)」ソフトウェアが配布開始された。
2月 Skype(スカイプ) 1.2(1.2.0.37)を正式リリース。Skype(スカイプ)Inとボイスメールに対応した(Skype(スカイプ)Inは3月よりパブリックβテスト開始)。
2月14日 「オンラインのユーザ」の数が初めて瞬間的に200万人を超えた。
3月18日 「オンラインのユーザ」の数が初めて瞬間的に300万人を超えた。
8月 Skype(スカイプ) 1.4β(1.4.0.35)をリリース。音質や応答品質がさらに改善された。
10月20日 「オンラインのユーザ」の数が初めて瞬間的に400万人を超えた。
9月12日 eBayがSkype(スカイプ)の買収を発表(同年10月にeBayによる買収が完了)。
11月 NECが2006年夏以降に日本国内で出荷する全ての個人向けPCにSkype(スカイプ)を標準搭載することを発表した。
2006年
1月 Skype(スカイプ) 2.0(ver.2.0.0.79)を正式リリース。ビデオチャットに対応した。
1月20日 「オンラインのユーザ」の数が初めて瞬間的に500万人を超えた。
2月 フュージョンがSkype(スカイプ)で「050」着信を可能にする「Skype(スカイプ)In」を日本国内提供を開始。
3月27日 「オンラインのユーザ」の数が初めて瞬間的に600万人を超えた。
5月 Skype(スカイプ) 2.5β(ver.2.5.0.72)をリリース。Skype(スカイプ)castに対応した。
5月 Skype(スカイプ)パートナーズ・コミュニティー日本を設立。
8月29日 「オンラインのユーザ」の数が初めて瞬間的に700万人を超えた。
9月 Skype(スカイプ) for Mac 2.0β(ver.2.0.0.2)をリリース。Mac版として初めてビデオチャットに対応した。